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最終更新日:2026.05.25

公開日:2023.12.22

  • #基礎知識

物流倉庫自動化のメリットと自動化成功事例を紹介!

はじめに

近年、ECの拡大とともに物量の増加で倉庫内作業の効率化が物流業界で大きな課題となっています。
物量の増加だけではなく、少子高齢化や労働力不足などの人的リソースの課題もあります。

そこで省人化・効率化の一手として「倉庫の自動化」に注目が集まっています。
倉庫の自動化には、様々な方法・種類があり、この記事では注目が集まっている有効な方法を紹介していきます。また、自動化に成功した企業の事例も交えて解説していきます。これから倉庫の自動化を検討している方はぜひ、参考にご覧ください。

物流倉庫の自動化とは?

物流倉庫の自動化とは、商品の入庫・検品・ピッキング・仕分け・梱包・出庫など倉庫内の一連の作業をシステムやロボットに置き換えることです。この倉庫業務を自動化することで、効率化や生産性の向上を図っていきます。

物流業界は、物量の増加と人手不足が解消されておらず倉庫の自動化が喫緊の課題です。

物量増加の変化については、国土交通省が毎年発表している「宅配便・メール便取扱実績」の推移をみると、最新情報の令和6年度では、50億3147万個に達しています。約10年前の平成25年度発表と比較すると14億個以上も増えている状況です。

今後もECは国内だけではなく、越境ECも含め拡大していき荷物の増加に備える必要があると考えられます。


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※国土交通省の発表資料を元に作成。

上記のような物量の増加だけではなく、人的リソースの課題として、「2024年問題」、「2030年問題」があります。

2024年問題は、主にトラックドライバーの労働時間に制限が設けられたことで、運ぶ人、運べる人が少なくなっている問題です。実際に倉庫の現場では、集荷の締切時間がよりシビアになり多くの物量を短時間で処理をしなければならない状況です。

待ち構える2030年問題は、大きくは高齢化による働き手不足と人件費の高騰が挙げられています。2030年には65歳以上の人口が全体の30%を占めることが予測されています。
若手の労働人口の減少と人件費の高騰で、働き手の奪い合いが起こるでしょう。

このような課題があるので、今は大丈夫でもこの先は思うようにいかない可能性があります。中長期的に見て物流の自動化は必須の戦略とも言えるでしょう。

物流倉庫を自動化する方法6選

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物流倉庫を自動化する代表的な方法を6つ紹介します。

1、WMS(倉庫管理システム)
WMSは、Warehouse Management Systemの頭文字をとった略称で、日本語では倉庫管理システムと呼ばれています。

入出庫・在庫の移動や数量のデータを管理するシステムです。倉庫内の商品がすべてリアルタイムで一元管理されるので効率化には必須のシステムでも過言ではありません。WMSは、クラウド型とオンプレミス型があり、自社の予算や都合に合わせたシステム選定が必要になります。

2、デジタルアソートシステム(DAS)
Digital Assort Systemの頭文字をとってDASと一般的に呼ばれています。デジタルアソートシステムは、デジタル表示器を使用して仕分け作業をサポートするデジタルピッキングシステムです。倉庫現場によって、ハンディや固定式、ゲート式と様々な種類があります。紙のリストを持ちながら作業する必要がないため、作業効率があがります。

3、自律走行搬送ロボット(AMR)
主に搬送の自動化に活用されるロボットです。搬送をロボットに任せることで、作業者への安全性が高まると共に作業負荷軽減の効果があります。
またピッキング作業のアシストとしても活用できて、従来はピッキングエリアで多くの作業者が歩き回っていましたが、ロボットが効率的な順序で作業者の元に行くので作業者は、ロボットが止まった場所で必要なものをピッキングして置くだけになります。省人化・効率化に繋がるロボットです。

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4、無人搬送車(AGV)
Automatic Guided Vehicleの略でAGVと呼ばれているロボットです。工場や倉庫で従来は人が搬送していたものをこのAGVが代わって搬送する役割を担います。AGVと似た役割のロボットでAMRがありますが、大きな違いとしてAGVは走行範囲にQRコードや磁気コード等のガイドが必要となります。

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5、立体型自動仕分けロボット
トータルピッキングした後は、仕分け作業が発生します。仕分け作業も人員確保が難しくなってくる分野ですが、ロボットによる高速仕分けで効率化ができます。立体型は、平面仕分けに比べて省スペースで仕分けができることがメリットです。またロボットによる仕分けなのでヒューマンエラーによる誤仕分けがなく品質向上にも繋がります。作業者さんの経験値に頼らずに高速仕分けができるので安定した業務も実現できます。

6、自動倉庫システム
自動倉庫システムとは、倉庫内の入庫、保管、出庫といった一連の作業を自動化するシステムです。主に、コンピュータによる制御と、クレーンやシャトル台車などの搬送装置により、商品の棚入れ、ピッキング、仕分けなどの作業を効率化します。すべての工程を自動化するので大掛かりな工事と費用、面積が必要となってきます。

上記は一例で、倉庫を自動化する方法は様々です。すべてを自動化するのではなく、自社に合った方法で選択する必要があります。

物流倉庫を自動化するメリット

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倉庫内作業は、迅速にミスなく進行しなければなりません。倉庫によってもオペレーションが異なり様々な課題はつきものです。しかし、倉庫自動化の仕組みを導入することで省人化・効率化・品質向上などと多くのメリットを得ることができます。

・生産性の向上
これまで人手に頼った作業をロボットやシステムで自動化をすると作業効率が大きく向上します。人手による作業体制だと、作業者によってスキルや経験値が異なるので作業効率に変動が起きてしまいます。しかし、ロボットやシステムを利用することで作業効率にばらつきをなくし進行できるようになります。

・省人化によるコスト削減
慢性的な人手不足の物流業界ですが、少子高齢化に伴い労働力不足が加速する現代。人材確保だけではなく、人件費も年々高騰していくこともこれから見逃せない問題です。2030年問題と言われる、賃金を上げても労働力を確保できない問題も待ち構えています。
少ない人数でも作業効率を上げる方法として、ロボットなどで機械化すると、人件費の削減と労働力不足の問題も解決します。

・業務の安定化と品質アップ
上記に述べた通り、人による作業は作業者の熟練度やスキルによって進捗に変動が起きてしまいます。倉庫の自動化を行うことで属人化されたオペレーションから抜け出すことができるので誰が作業しても安定的な効率を発揮してくれるようになります。また人による作業はどうしてもヒューマンエラーが発生してしまいます。自動化・機械化でヒューマンエラーがなくなるので、業務安定と品質も向上する効果をもたらします。

物流倉庫自動化の課題

物流倉庫を自動化することはメリットばかりではありません。各倉庫で抱える問題も様々でそれらを理解し解決していかなければなりません。

・導入にコストがかかる
導入コストはどうしても避けられない問題です。導入だけではなく導入後にもメンテナンス等のコストもかかってくるので、導入前にどのくらいコストがかかるのか、費用対効果はどのくらいなのか、計算することが重要です。現在の人件費や物量だけでシミュレーションするのではなく、様々な問題が発生する将来を見据えたシミュレーションが重要なポイントです。

・従業員への教育の時間が必要
今まで通りのオペレーションではなく、どこか一部を機械化・自動化を行うとオペレーションが変わってきます。例えばロボットであれば基本的な操作方法やアクシデント対応等を学ぶ時間が必要になってきます。

・経営と現場の認識合わせが必要
経営目線だけではなく、作業者にとって働きやすい環境であることが大前提になります。今までと異なるオペレーションが導入されると現場からは必ず意見が出てきます。作業者にとって働きやすい機械化・自動化なのか、きちんと認識合わせをすることが重要です。

・新しい体制への理解を深める
倉庫の自動化や機械化を行うと、新しい体制の構築が必要になります。レイアウトやオペレーションの再編など新しい体制への構築が必要になります。前述した新しいオペレーションの教育に加えて働きやすい環境への理解を深める必要があります。

物流倉庫の自動化するためのポイント

物流倉庫の自動化を成功させるためには、いくつか注意するポイントがあります。

1、現状の課題を把握する
物流倉庫の自動化にはコストがかかります。自社の倉庫には、まずどんな課題があるのかを把握することが重要です。経営課題だけではなく、実際に現場で働く作業者の声も集める必要があります。最初からすべてを自動化するのではなく、自社の課題にあった一部分から自動化を推進することをおすすめします。

2、費用対効果の確認
前述した通り、物流倉庫の自動化にはコストがかかるので投資に対してどのくらいの効果を上げられるかをシミュレーションする必要があります。現在の人件費や物量でのシミュレーションだけではなく、将来を見据えたシミュレーションをしましょう。また新たな機器の導入にはスペースが必要となります。機器を置くスペースもコストに関わってくるのでスペース効率もあわせて、今後の少子高齢化による労働力不足、人件費の高騰、年々加速する物量の増加も鑑みて検討しましょう。

3、サポート体制の確認
物流倉庫の自動化や機械化は、導入したら終わりではありません。機械なので消耗する部品が発生したり、トラブルが起きる場合もあります。導入するものが決まったら、販売しているメーカーや企業のサポート体制も確認しましょう。サポートデスクの24時間対応可否や消耗品は別途請求なのか、万が一の駆けつけ対応ができるか等細かく見る必要があります。特に海外製品の機械を導入する際には、導入までの時間も重要ポイントです。サポート体制のコストも鑑みて前述の費用対効果もシミュレーションしましょう。

4、変化に対する柔軟性
物流倉庫は、繁忙期・閑散期と物流量に波動があります。また倉庫によっては取り扱う商材が変わる場合や倉庫拠点の移転も考えうります。このような変化に柔軟に対応できるかも機械化・自動化を導入するための大きなポイントとなります。

物流倉庫の自動化に成功した事例

EC物流の繁忙期でも安定的な稼働が可能に/EC物流

EC事業特化型の物流代行サービスを提供しているディーエムソリューションズ株式会社では、「ECの物流波動」にどう対応していくかが課題でした。出荷作業が増えるとスタッフの負荷が大きくなり、ミスも起こりやすくなってしまいます。品質を担保するにはスタッフの負荷の軽減も課題でした。そこで、作業工数の軽減、省人化、省力化するために、まずは仕分けロボット「オムニソーター」を導入。

オムニソーター導入の決め手は、現場負担が小さく、課題解決に大きく貢献、そして低コストであったことです。このロボットのおかげで、今後の物流倉庫にはロボットが必要不可欠と認識できるようになりました。

作業にかかる人手を40%削減/住宅設備機器

建築材料・住宅設備機器最大手株式会社LIXILでは、製品の多品種化が進み、部品や製品の在庫スペース確保や出荷工程での作業の煩雑化、作業負荷の増大などの課題が顕在化していました。

出荷業務には多くの人手を必要とし、倉庫内の広いスペースを歩行して作業を進めていたので人への負担が大きかったです。今後労働力確保がますます難しくなってくる中で、スタッフへの負担軽減と省人化で棚搬送ロボット「Ranger GTP」を導入決定しました。

以前は5名体制で行っていた作業が3名体制になり、労働力は40%減、さらには在庫スペースも拡大し他の作業に充てることができ生産性が向上しました。

まとめ

物流業界は、労働人口の減少や人件費高騰、物量の増加で効率的に作業を進行しなければなりません。物流倉庫の自動化はますます必要となってくるでしょう。導入時には時間とコストがかかるので、自社の課題を明確にし解決につなげていくことが重要です。

物流ロボットサービスを展開する「Roboware」では、国内導入数が80拠点以上、国内倉庫の特性にあったロボットを提供しています。
投資対効果を試算するシミュレーションや自社の課題に合わせた無理のない自動化提案が可能です。気になる方はお気軽にお問い合わせください。まずはサービス概要を知りたい方はこちらからダウンロード可能です。



◆この記事を書いた人◆

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執筆者:Robowareマーケティングチーム
Robowareは、Gaussy株式会社が運営する物流ロボットサービスです。Gaussy株式会社は、2022年に三菱商事の物流開発部の事業がカーブアウトする形で新設された会社です。国内で検証済みのロボットをソフトウェア・カスタマーサクセスを三位一体で提供しています。ロボットを販売して終わりではなく、運用を最大化するための伴走できる体制が強みです。
SNSアカウント:公式Youtubeチャンネル公式X

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