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最終更新日:2024.05.17

公開日:2024.01.11

  • #基礎知識

AGV(無人搬送車)とは?基礎知識と導入メリット

1. はじめに

はじめに

近年の労働力不足や人件費高騰から省人化を図ることが必要となり、人手で行っていたことに代わるものとしてAGV(無人搬送車)の導入検討をはじめる企業が増えてきました。この記事では、AGVを導入する前に知っておきたい基礎知識や導入のメリットについてご紹介します。

AGV(無人搬送車)とは?

AGVとはAutomatic Guided Vehicle(無人搬送車)の略で頭文字をとって一般的にAGVと呼ばれることが多いです。無人搬送車、無人搬送ロボット等とも呼ばれることがあります。AGVはその名の通り、自動で荷物を運ぶロボットです。工場や倉庫で従来は人が搬送していたものをこのAGVが代わって搬送する役割を担います。AGVは小さなものを運ぶものから大きな重量物を運ぶものまで様々な種類があります。またAGVと似た役割のロボットでAMRがありますが、大きな違いとしてAGVは走行範囲にQRコードや磁気コード等のガイドが必要となります。

あわせて読みたい: AMR(自律搬送型ロボット)とは?

AGVの特徴・メリット

1、省人化で業務効率、生産性アップ
物流倉庫や工場では慢性的な労働力不足が問題となってるので、人に代わるロボットが搬送することで必要人員を減らすことができます。従来は人で行っていた作業は作業者によってスキルも異なり効率に変動がありましたが、ロボットであれば変動がなく効率アップを図れます。また一人の作業者に対して、負担を軽減させることができるので作業者にとっても働きやすいといったメリットも生まれてきます。今まで倉庫内を歩き回る必要があった時間を違う業務に費やすことも可能なので倉庫・工場全体の生産性アップに繋がっていきます。
2、省スペースで生産性アップ
倉庫や工場内は限られたスペースです。スペースに対してどれだけ生産性をあげるかも重要な点で、倉庫や工場に適したAGVを選択すれば省スペースで高い生産性をあげることができるようになります。例えば平面でベルトコンベアを導入しようとすれば大々的な工事や広大なスペースが必要になってきます。しかし、ロボットであれば大々的な工事は不要で効率の良いスペース活用が可能になります。
3、柔軟性が高い
前述の通り、倉庫や工場は限られたスペースで効率よく生産性をあげなければなりません。一度、大掛かりな工事や機器設備の導入をしてしまうと、状況に合わせたオペレーションの変更が難しくなってきます。AGVであれば、スペースに合わせたロボットを選択できるので状況に応じてロボットを増やしたり減らしたりと柔軟な対応が可能になります。

AGVの種類

・台車型(積載型)
台車型は手押し車のような形状をしていて、荷物を台車の上に載せて目的地まで運ぶことができます。

・けん引型
けん引型は、ロボット本体に荷物を載せたりするのではなく、カゴ車やパレット台車を引っ張って移動させるものです。

・低床型
低床型はその名の通り本体の高さが低いので、棚の下に潜り込んだりすることができてリフトで持ち上げて目的の場所まで運ぶものです。現在、注目されているAGVはこの低床型のものです。

AGV導入の課題とポイント

1、導入コストやメンテナンスコスト
ロボットや機械導入にはコストが発生します。自社の倉庫状況と費用対効果のシミュレーションを行いましょう。ロボットを提供している企業によっては、購入だけではなくレンタルプランもあります。またロボットは導入して終わりではなく、機械なので消耗品やメンテナンスも必要となります。メンテナンス費用のシミュレーションも行うようにしましょう。ロボット本体の価格だけではなくランニングコストも確認することがポイントです。

2、倉庫環境にあったAGVの選択
日本国内でAGVは1980年代頃から生産現場を中心に広がりを見せている分野で、AGVを提供している企業が多くあります。その中でもどのAGVを選んだら良いのか倉庫環境に合わせて慎重に選択する必要があります。
例えば冷蔵や冷凍環境の倉庫で使用したい場合、AGVは機械なので-20℃に耐えられるか、どのくらいの重量まで運ぶことができるのか等環境に合わせたロボットの選定も必要です。

3、システム開発の可否
ロボットを動かすにはシステムが必要となります。自社の既存のシステムだけではロボットの動く範囲を学習させたりすることができません。このシステム開発が新たに必要です。その場合はシステム開発にどのくらいの時間と費用が要するのかを導入時に慎重に検討する必要があります。ロボットを提供している企業によっては、すぐに使えるシステムが用意されている場合もあります。自社のシステムと連携できるのか事前に確認しましょう。

RobowareのAGV

はじめての倉庫ロボットパートナーのRobowareでは日本の倉庫現場に合ったロボットを提供しています。

1、Ranger GTP
棚搬送型ロボットと言われるAGVです。商品を棚ごと搬送してくれるのでピッキング生産性を向上させてくれます。ただ搬送をしてくれるだけではなく、入出庫効率をAIが素早く判断してくれます。例えば、AIがよく出る商品が格納されている棚は手前に移動させたり、入庫時に棚の取り出しやすい位置に商品を格納させたり、人では成し得ない作業をリアルタイムに自動で行います。


rangergtpimage.png

2、Mushiny T6シリーズ
この低床型AGVの最大の特徴は50℃〜マイナス20℃までの温度帯で使用することができる点です。従来のAGVでは難しかった冷凍倉庫でも活用することができます。重量も最大1.5トンなのでパレットでの出入庫も可能になります。


Mushiny-series.png

3、HAIPICK
倉庫の空間を有効活用できるケース搬送型ロボットです。その名の通りで、倉庫の高さを活用してピッキングや格納・保管をアシストしてくれるAGVです。専用容器の保管だけではなく、マルチサイズのオリコンや段ボール箱に対応しているので様々なケースを扱えることが特徴です。


haipickimage.jpg

4、Omni Flow
最大の特徴は圧倒的な保管効率の高さです。倉庫のデッドスペースとなっていた縦の空間をうまく活用した最長9mまで伸ばせる立体型の順立てロボットです。棚から荷物をピッキングするロボットと荷物を作業者まで運ぶロボットが分かれていることにより、作業が効率化され、高速の順立てを実現します。


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上記に紹介したようにAGVは自動で運搬するだけのロボットではなく、AIで判断して作業を複合的に補助できるロボットと進化しています。

倉庫ロボットパートナー「Roboware」とは

前述の世界各国で認められているロボットを扱っている「Roboware」とは?
Robowareは、日本の物流倉庫に適したロボットを多数取り扱っているサービスです。ロボットを提供しているだけではなく、ロボットを動かすために必要なシステムやメンテナンスなどがすべて揃っています。一気通貫のサービスなので、ロボットを導入して終わりではなく、より効率化にさせる方法やコスト削減するための提案もできることが特徴です。万が一の時も、24時間365日サポートしているので導入してからも安心です。やはり機械やロボットを導入する時に気になるのは、コスト・費用対効果の部分です。イニシャルだけではなくランニングコストも試算し提案するので、はじめて検討する方も安心して比較検討ができます。

AGVの導入例

1、作業員の配慮、オペレーションの改善に/日本梱包運輸倉庫株式会社

現代の物流業務では、労働力不足だけではなく70代以上の高齢者も現場で出荷作業を担当したりと作業員への負担を軽減させる動きが必要となっています。日本梱包運輸倉庫株式会社様も、扱う荷物のサイズが大きかったり、倉庫内を歩きまわったりと高齢者の作業員への負担が大きいことが課題でした。そこでRanger GTPという棚搬送型ロボットを導入。全体的にITや機械に不慣れな方が多い中で不安もありましたが、導入後は省力化に成功して生産性があがりました。作業員が歩き回らずとも棚がきてくれるのでかなり負担が軽減できた結果に。操作も直感的に理解ができ入出庫ができるようになりました。


日梱様-事例3.jpg


2、Mushiny T6シリーズ
ムシニーは世界有数のハイテク企業で、200社以上の世界各国にロボット導入実績があります。その一つの事例では、オーストラリアで最も有名なEC業者で活用されています。導入してから300%のピッキング効率があがった結果になりました。

まとめ

今回はAGVについて紹介しました。AGVのイメージは自動で物を運搬するロボットからAIで判断して運搬とその他の作業の効率化と複合的なロボットとして進化しています。物流倉庫の自動化や機械化が注目されていても分からないことが多いと思います。いきなりすべてを自動化することは現実的ではないので、AGVのように倉庫の一部を自動化、人との協働で自動化を推進することをおすすめします。Robowareでは、はじめての人でも安心して活用できる方法をご提案します。ぜひ一度、参考にしてみてください。こちらのお問い合わせフォームではどんなことでもお答えします、お気軽にご連絡ください。

稟議・配布用に | 事例集PDFはこちらから

Robowareを導入いただいた企業様の中から、OmniSorterとRanger GTPの事例を3社ずつご紹介いたします。

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