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最終更新日:2024.04.22

公開日:2024.04.22

  • #基礎知識

構内物流(工場内物流)の改善ポイントとは

1. 構内物流(工場内物流)とは

構内物流(工場内物流)とは

構内物流(工場内物流)とは、工場内でA工程からB工程、物流拠点から生産拠点までといったようなモノを運搬することです。特に製造業では、様々な工程や生産ラインがあるので、工程間でモノを運搬しながら完成させます。
構内物流(工場内物流)は、必要な時に必要なモノを必要な数だけ運搬するジャストインタイムと言われるような方式を求められることが多いです。これは工場内の生産性に大きく関わる要素となります。この構内物流の効率化は非常に大事なポイントです。

※TOPイメージ画像:著作者:macrovector/出典:Freepik

構内物流の種類

構内物流の中でもいくつかの種類があります。

調達物流
製品を作るためには必要な部品や原材料などを仕入先から調達する必要があります。この部品や原材料を調達することを指します。

販売物流
工場で製造された製品は、物流倉庫や小売店などを経由して消費者のもとへ届けられます。この時の物流の流れが販売物流です。一般的に物流と呼ぶ場合は、この販売物流を指していることが多いです。

回収物流
製造業では、製造したものを生産し販売するだけではなく不良品や使用済みのものを回収します。近年、環境問題配慮が求められるのでこの回収物流も重要となっていくことが見られます。

構内物流の工程

構内物流(工場内物流)の工程には大きく5つの工程があります。

入庫
仕入先から部品や原材料等を受け入れ、発注したものが正しく入荷しているかを確認しカゴ車やフォークリフトで保管する棚などへ搬送するのが一般的な流れです。

保管
仕入先から入荷した部品や原材料は、製造現場で使用するまでは在庫として管理されます。また工場で生産された完成品も製品在庫として保管されます。

出庫(ピッキング)
出庫の工程では、ピッキングリストに記載された品番や数量を確認しながら製造現場に必要なモノを集めるピッキング作業が行われます。必要なものを必要な時に供給しなければならない製造現場では、このピッキング作業を早く正確に行うことが求められます。

搬送
上記の工程間では、モノが様々な場所から場所へと移動しています。このモノの動きのことが搬送です。この搬送作業を効率化させることで生産性にも大きく影響してきます。

出荷
工場で生産された製品は、一時保管され出荷されます。出荷しやすいように仕分けをしたり、荷姿を揃えたりする作業も行われています。

構内物流(工場内物流)の課題

構内物流では、必要な時に必要なものを用意しておくことが重要なので効率性が求められます。例えば、保管工程ではモノが出しやすいようになっているか、保管効率が悪くなっていないか等の確認が必要です。その他にも、構内物流は様々な工程でモノを搬送する機会が多いので作業者に負担が大きくかかりがちです。作業者負担を減らすことも課題となっています。

構内物流の改善方法

構内物流を改善するには、現状の課題を洗い出す必要があります。

・課題の洗い出し
前述の通り、構内物流では効率性が求められます。どの工程で無駄や非効率が発生しているかを洗い出しましょう。例えば、保管方法が悪く出庫に時間がかかっているのであれば、保管効率をあげる方法を探す必要があります。

・流れを管理する
構内物流は資材の納入から完成まで一連の流れが集約されています。この一連の流れを管理することで改善に繋がります。例えば、搬送で不要な待ち時間が発生していたらどこで停滞しているのかが判明します。構内物流をシステム化することでより効率化に進んでいくでしょう。

・構内物流自体の効率化を図る
前述では構内物流の工程や作業についての効率化の検討でしたが、作業フローの見直しやシステムの自動化、機械やロボットの導入などさまざまな方法で構内物流の工数や作業者削減を図りましょう。

構内物流効率化に役立つロボット導入について

構内物流の効率化に一役を担っているのが、ロボットです。AGVやAMRといった主にモノの搬送を得意としたロボットの導入が進んでいます。AGVやAMRはコンパクトで限られたスペースでも効果を発揮するので有効活用できます。また、ロボットの導入は大規模なマテハン導入と比較すると必要な工程に必要な数だけで始めることができるので、投資費用の部分でも導入しやすいといったメリットがあります。

ロボット導入の事例

cheryimage.png

Chery Automobile
中国自動車メーカービック5のうちの1社で中国国外に10の組み立て工場を持っており、年間約30万台の自動車を生産しています。

Chery Automobile社では、パーツの保管スペースから、生産ラインまでの搬送・ピッキングの自動化にAMRが利用されています。AMRを導入したことによって、
・車両一台あたりの物流コスト10%削減
・ラインサイドの過剰供給率は15%未満に
・組み立てミスは1,000台あたり2台未満に
・自動化による作業効率化200%
といった効果が出ています。

このChery Automobile社が利用しているAMRは、ForwardX社によるものです。ForwardX社のAMRは世界各国500社以上の導入実績があるメーカーです。

まとめ

構内物流の効率化には、作業工数や人員の削減、工程間での無駄をなくすなど見直すべき課題が多くあります。製造業を円滑に進めていくには、自動化や機械化がより必要になってくるでしょう。
Robowareでは、構内物流効率化に適したAGVやAMRを取り揃えています。ロボットはすべて検証済みなので国内の現場で活用できるものばかりです。この記事で挙げた事例は一例なので、他にどんな業種での事例があるか?投資対効果の高い活用方法は何か?など不明点、ご興味がある方はこちらよりお気軽にお問い合わせください。

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