棚搬送ロボットで、ピッキング効率が劇的に変化する！

倉庫運営において、ピッキング作業の効率化は生産性向上の重要なポイントです。特に、EC市場の拡大や多品種少量生産の増加や製造業の部品の入出庫の増加により、迅速かつ正確なピッキングが求められています。
そんな中、注目されているのが棚搬送型ロボットの導入です。本記事では、棚搬送型ロボットの特徴や導入のメリットを詳しく解説し、ピッキング業務の効率化を目指す事業者に役立つ情報を提供します。

棚搬送型ロボット（AGV）は、ピッキング作業員のもとへ商品棚が自動で搬送するロボットのことを指します。従来のピッキング作業では、作業員が倉庫内を歩き回りながら必要な商品を収集していましたが、棚搬送型ロボットを導入することで、作業員は自分の位置から動くことなくピッキング作業を行うことができます。

１、自動走行機能
ロボットは床面の磁気コードやQRコードを認識し、最適なルートで棚を作業員のもとへ走行し搬送します。障害物なども検知するので安全性も高いです。

２、柔軟なレイアウトを可能にする
倉庫内の棚を固定する必要がなく、複数の荷主を同じ棚に保管することができます。物量の変動や荷物のサイズに関わりなく格納できるので倉庫のスペースを有効活用できます。

３、システム連携でスムーズな運用
既存のWMSなどに連携が可能なのでリアルタイムでロボットを制御したりすることが可能です。（システム連携は、各ロボットメーカーの仕様を事前に確認しましょう。）

１、作業効率の向上
棚搬送型ロボット導入の最大のメリットは、作業効率が大幅に向上することです。従来は作業員が歩いて倉庫内を歩き回ってピッキングや棚入れ作業をしていたのですが、最適な棚が作業者のもとへ来るので歩きまわる必要がありません。入出庫スループットの向上により40%以上も作業効率がアップします。

２、作業者負担の軽減
前述の通り、従来の作業は広い倉庫を作業者の方が歩き回ってピッキングや棚入れ作業を行っていました。歩き続けて作業をすることはかなりの負担がかかってしまっています。歩き回ることで疲労がたまり、人的ミスも起きやすい状況を作ってしまう点も、棚が自動的に来る棚搬送型ロボットであれば大幅に軽減させることができます。

３、人的ミスの軽減
身体的な疲労がたまると、判断が鈍くなり人的ミスが発生しやすい状況を作ってしまいます。ピッキングミス、入出庫ミスなどクレームに繋がる可能性が高まります。しかし、棚搬送型ロボットを導入することで、身体的負担が軽減される上にシステムで正確に作業員への指示が行われるのでミスがなくなります。誤ってピッキングや棚入れをしても、システム上にないものはエラーとして跳ね返るので間違いであることが確実に理解できます。

４、スペースの有効活用
倉庫のスペースは可能な限り無駄なく利用したいものです。従来は荷主ごとに平面にわたって固定棚に保管しておくことがセオリーでした。棚搬送型ロボットの場合は、倉庫の天井高を有効活用した密度の高い保管が可能です。また、荷主ごとにエリアを分ける必要もないので高効率で商品を格納することができます。

５、省人化ができる
作業効率が上がることで省力化だけではなく、省人化を図ることもできます。従来ピッキングに要した人数を減らし、他の作業に充てることも可能なので庫内全体の省力化、省人化に繋がります。労働者人口が減少していく現代で省人化は大きな課題となっています。

■株式会社LIXIL
「ユニットバス部材の出荷作業工程を労働力・スペース共に40%削減に成功！」
LIXIL社ユニットバスの国内最大の生産拠点である筑波工場に棚搬送型ロボットを導入した事例です。ユニットバスの部材は多品種で、1,500㎡もある在庫スペースから台車を押しながらミスなくピッキングして出荷作業を行っていたので、当然、作業者への身体的・精神的負荷も大きい状況でした。人手不足が加速していく中、省力化・省人化も大きな課題となっています。

棚搬送型ロボットを導入したことで、在庫スペースを縮小しながら需要の変動に対し、フレキシブルに無駄なく対応することに成功しました。その結果、労働力・在庫スペース共に40%減少させることができました。

生産拠点や倉庫の未来は棚搬送型ロボットで変わる。と言っても過言ではないかもしれません。棚搬送型ロボットは、倉庫内のピッキング効率、入出庫、搬送工程を飛躍的に向上させる革新的なソリューションです。作業員の負担を軽減し、ミスを減らし、スペースを最適化することで、倉庫運営の生産性を大きく向上させます。

棚搬送型ロボットを多数展開しているRobowareでは、ロボット・ソフトウェア・カスタマーサポートが三位一体となったサービスを提供しています。特に独自開発で提供しているソフトウェアは、既存ソフトウェアとの連携がスムーズで、既存ソフトウェアに大規模な改修が不要な点に好評を頂いています。業務の効率化を目指す企業は、ぜひ棚搬送型ロボットの導入を検討してみてはいかがでしょうか？これにより、競争力を高め、よりスムーズな物流業務を実現できます。