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最終更新日:2024.01.19

公開日:2024.01.19

  • #基礎知識

GTP(Goods To Person)とは?物流用語を解説

1. はじめに

はじめに

物流業界におけるGTPとは?物流業界における用語は数多くあり、具体的に何を指していることか分からない人も多いのではないでしょうか?ここでは、GTPについてご説明します。

GTP(Goods To Person)とは?

GTPは、Goods To Personの頭文字をとった略称です。物流倉庫内でロボットに商品を運搬させることで、従来、人が歩きまわって商品を運んでいた方法をなくすことです。

GTPを導入するメリット

1、作業者負担が大幅に軽減
従来は人が荷物を持って倉庫内を歩き回っていたところ、ロボットが効率よく運んできてくれるので作業者の負担が軽減できます。通常のピッキング作業の70%は歩行作業と言われるほど倉庫内を歩き回ります。
総務省「労働力調査」によると倉庫業に従事する年代別人口は、2023年11月で60歳以上が4万人で10年前と比較して300%も増えています。高齢の作業者が増加していることで、体力的な負担を軽減させることが必要となってきます。


労働力推移.png

参考資料:総務省「労働力調査


2、省人化で作業効率アップ
前述のグラフから高齢者の増加、若年層の減少で、人材の確保が難しくなってきています。省人化を図りながら作業効率も上げていかなければなりません。ロボットを活用することで、ロボットで必要な商品を効率的な運搬をしてくれるので、少ない人数で作業効率を上げられます。ピッキング作業の70%を占めていた歩行作業もなくなるので、作業効率も状況によって約3倍にあがります。また運搬やピッキング作業に割いていた人員を他の作業に充てることができるので倉庫全体の生産性アップにも繋がります。

3、保管効率がアップ
密度の高い専用のラックを使用することで、従来は通路を確保していたスペースが不要になったりと倉庫全体の保管効率がアップします。また、複数の荷主の荷物を1つの棚で一元管理もできるので、荷主ごとにまとめておくことも不要です。保管効率が高いことも魅力ですが、小物・大物・異形物(ハンガー商品など)様々な商品にあった棚の形にもできます。あらかじめ決まったサイズ、オリコンだけではなく倉庫に合わせた使い方ができます。

4、誤出荷を軽減できる
GTPを導入してピッキングを行えば、ロボットが必要なものを運んでくれて、ピッキングした商品をスキャンした時に、万が一間違ったものを読み込んでもシステム上で間違っているものは通さないような仕組みになっているのでピッキングミスを削減できます。商品を取り違えるミスがなくなることで誤出荷もなくなり、信頼性が高まり顧客満足度・品質向上に繋がっていきます。

5、柔軟性の高い倉庫運営ができる
倉庫では物量が毎回一定にあるわけではなく、世の中の流れや季節性、様々な要因によって波動が起こります。導入時点と数年後では、倉庫全体の物量も変わる可能性もあります。ロボットを活用することで、導入後に何か変動があってもロボットを増やしたり減らしたりすることができるので、必要な処理能力にあった倉庫運営ができるようになります。まずは部分的な機械化・自動化といったスモールスタートができることもメリットです。

GTPを導入するデメリット

1、レイアウトの変更が必要
GTPを導入するためには、専用のエリアが必要になります。既存のレイアウトのままでは効果を発揮しないのでロボットと人が効率よく動けるための導線を組み立てる必要があります。

まとめ

GTP(Goods To Person)は、今後物流業界でますます注目されるシステムです。”人にやさしい物流”など働きやすく快適な環境で仕事をする取り組みも注目されています。物流業界全体で属人化の脱却が必要です。ただ闇雲に自動化・機械化を進めていくのではなく自社に何が合うかを十分に検討していきましょう。はじめての倉庫ロボットパートナーRobowareでは、日本の倉庫に適した倉庫ロボットを数多く提供しています。ロボット本体の提供だけではなく、ロボットを動かすためのシステム、メンテナンス、24時間365日対応のサポート体制がすべて揃っています。導入後もより効率化・コストカットできる方法を提案したり伴走して支援します。まずは、サービス資料導入事例集をご覧ください。

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