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最終更新日:2024.10.04

公開日:2024.10.04

  • #基礎知識

シーン別に見る倉庫ロボットの選び方

1. はじめに

はじめに

倉庫ロボットは工程によって使えるロボット、使うロボットが異なります。この記事では、業務のシーン別に使うロボットの説明と選び方について紹介します。どのような業務でどんなロボットを選ぶべきか、活用のポイントが分かるようになります。

物流ロボットとは

搬送作業、ピッキング、仕分け、梱包などの物流倉庫における自動化で活用されるものが物流ロボット(倉庫ロボット)と呼ばれます。今後、国内では賃金の上昇、生産労働人口の減少で労働力の確保が難しくなってきています。これらの問題に危機を感じ自動化を検討し始める企業が増え、新たな設備投資・経営戦略の一つとして物流ロボットの導入に注目が集まっています。

また、従来の物流倉庫の自動化はマテハンと言われる機械を導入することが主流でした。マテハンの処理能力はかなり高いのですが、倉庫ごとにカスタマイズして機械を導入するので、大規模な設備投資と導入までのハードルが高く柔軟性に欠けていました。そこで、部分的に自動化を始められる物流ロボットに注目が集まってきているといえます。


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物流ロボットの種類

物流ロボット(倉庫ロボット)は、工程によって活用するロボットが異なります。ここでは代表的な分類で紹介します。

■搬送ロボット
人の代わりに物を搬送してくれるロボットです。搬送ロボットは、物を運ぶだけではなく様々な機能と掛け合わせて活用することができます。

種類 特徴
AGV
(無人搬送車)
一般的にQRコードや磁気コードの上を走行するロボット。積載型やけん引型などの様々な形態があります。
GTP
(棚搬送型ロボット)
AGVの一種ですが、商品を保管した棚が作業者のところまでくるロボットです。作業者の歩行数削減と保管効率をあげることができます。
AMR
(自律走行搬送ロボット)
人や障害物を自ら回避できる人との協働を前提としたロボット。作業者の歩行距離削減やピッキングをアシストしてくれる役割も担います。

■仕分けロボット
仕分けを効率的に自動化するロボット。トータルピッキングしたものをロボットで仕分けを行っていきます。仕分けだけではなく、ピッキング作業の効率化、検品レスになるので前後工程にも影響があります。立体型や平面型などの形態があります。

■アーム型ロボット
ロボットアームで商品を掴みパレットに載せたり、ピッキングや仕分けを行うロボット。工場で同じ商品を大量に扱う現場で多く採用されています。

シーン別、物流ロボットの選び方

■入荷作業
入荷作業には、搬送ロボットであるAGVやAMRを活用可能。入荷エリアから保管エリアまでの移動をカゴ車やフォークリフトではなく、ロボットが搬送します。作業者の歩行数を削減できるので負担を減らし、限られたフォークリフトマンを他の工程で人員配置ができるので庫内全体で効率化を図ることもできます。パレットごとロボットが搬送することも可能です。

■出荷作業

・ピッキング
出荷件数が増加傾向にある今日で、ピッキング効率があがるトータルピッキングに切り替え支援にAMRを活用可能。作業者が倉庫内を歩き回ってピッキングするのではなく、ロボットが作業者のところまできてピッキングしてほしいものを指示してくれます。

・保管、ピッキング
GTPと言われる棚搬送型ロボットは、保管と出荷の効率をあげることができます。庫内の天井高を活かして保管エリアを効率化。どんな荷姿、様々な荷主を1つの棚に保管できるので最大限の空間を効率的に使用できます。また、保管後の出荷作業も作業者が歩き回る必要がなく棚が作業者の場所へくるので作業負担も大きく軽減できます。

導入事例_AGV.png


■仕分け作業
仕分け作業の自動化には、仕分けロボットを活用。仕分けロボットは、作業の平準化・効率化を図りながら、人手による作業と比較して2倍以上の生産性工場が可能です。人手による作業は、慣れている作業者と初心者では仕分けスピードが大きく異なるうえにミスも発生しやすい工程です。仕分けロボットであれば仕分けを間違えることがないので、クレーム防止にも繋がります。

仕分けロボットの他に仕分けの自動化をする方法としては、従来マテハンが使われていました。仕分けロボットと比べ更に生産性が高いのですが、莫大な設備投資と倉庫に合わせてカスタマイズするので移設や増設が必要になったときに柔軟性に欠けるというデメリットがあります。


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まとめ

工程毎に自動化を図るのが物流ロボット(倉庫ロボット)です。労働人口の減少で人材の確保がますます難しくなってきています。今後の経営戦略の一つとして物流ロボットの導入が注目されています。まずは負担のかかっている工程から自動化・効率化を図ることで全体最適に繋げていけるようになります。

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