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最終更新日:2025.07.07

公開日:2025.07.07

  • #基礎知識

ピッキング作業を自動化する方法

はじめに

ピッキング作業は、倉庫内作業で時間と労力がかかる工程です。商品を素早く・正しく選び出す必要があるのですが、人手による作業でヒューマンエラーが発生しやすい工程でもあります。企業の利益拡大には、正確で効率的かつコスト削減のために自動化という選択肢がひろがっています。この記事では、現在の倉庫で起きている事情やピッキング自動化をする方法について紹介します。

倉庫のピッキング作業とは

ピッキング作業とは、顧客から発注された商品を倉庫から選び出すことです。一般的に、顧客から発注された商品や数量が記載されている情報(紙や端末)を確認し、この情報と同じものを倉庫から探して選び出します。ピッキングする商品の単位も様々で、パレット単位やケース単位、商品単品を選び出すピースピッキング等があります。どのピッキング方式でも、素早く正しい作業が求められます。

倉庫のピッキング作業の課題

現在ほとんどのピッキング作業は人手で行われています。ピッキングカートや台車を持って倉庫中を歩き回って必要な商品をピッキングしていて、当然、人件費が多くかかってきますが、昨今の人件費高騰で更にコストが増加しています。
また、倉庫中を歩き回る作業のため作業員への負荷が高く、ミスが発生しやすい環境です。身体的・精神的負荷が高いので、人材の定着も難しい工程になりつつあります。国内の労働力人口の減少で働き手が見つからないという深刻的な労働力不足も重なり二重苦、三重苦の課題があります。

しかし、ピッキング作業は倉庫内作業でなくてはならない作業工程です。スポットワークサービスを提供しているタイミーが公開している調査では、働いたことある仕事のうち41.8%の人がピッキング作業を経験したことがあるという結果でした。
この表からわかることは、人手不足でスポットワークに頼らざるを得ないこと、現場は教育の時間を要したり不安定になりやすいことです。人手だけに頼る作業には限界があるので、自動化を取り入れて現場の負担を軽減する必要があります。

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ピッキング作業を自動化するメリット

前述の通り、物流の現場は深刻的な人手不足です。ピッキング作業の自動化は、少ない人数でも効率的にできることだけではなく、初めて現場に入る人でも作業しやすい環境になります。作業が簡素化されると教育の時間やコストが削減されますし、作業の平準化も見込まれるので作業スピードの一定レベルが上がります。
また自動化することで、間違ったものをピッキングするというヒューマンエラーがなくなるので企業信用の低下などのリスクも低減できます。身体的な負担の部分でも、重い荷物を運ぶ必要がなくなるので作業員への負荷軽減で人材定着にも繋がっていきます。

ピッキング作業を自動化する方法

■AGV(棚搬送型ロボット)
Goods To Person(GTP)方式と言われるAGVを使った自動化です。保管とピッキングを効率的にするソリューションで、作業者が必要なものをピッキングしたいときは、棚を呼び出して、棚が作業者の手元まできてくれます。従来の倉庫じゅうを歩き回る必要がなくなるので「歩行0」で作業者の身体的負担を軽減してくれます。保管の方法もフリーロケーションでサイズも不問で格納できるので、保管効率が向上します。


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■AMR(運搬ロボット)
自律型走行するロボットでAMRを使った自動化です。ピッキングアシストと搬送を効率的にするソリューションで、特に重量物搬送がある現場では重宝します。重量物を人手で搬送すると体力的に厳しく、その搬送の部分をロボットが代わりにやってくれます。作業員はゾーンを守り、AMRが作業者の元へきてピッキングするものを指示し、作業者がAMRに荷物を載せるだけであとはAMRが指定の場所まで搬送してくれます。

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まとめ

ピッキング作業の自動化について紹介してきました。これらのソリューションを扱っているRobowareでは、国内各地で導入が拡大しているサービスなのでピッキングの自動化について相談することが可能です。まずは、自社がどんな課題を解決したいかをざっくばらんに相談することをおすすめします。こちらのお問い合わせフォームで受け付けています。

1. はじめに

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