最終更新日:2025.08.13
公開日:2025.08.13
- #基礎知識
運搬ロボットとは?特徴や選び方について
はじめに
物流や製造の現場では、作業効率の向上、労働力不足の解消をするために自動化が求められています。本記事では、運搬ロボットの基本からその多様な種類、導入によるメリット、そして今後の展望について詳しく解説します。
運搬ロボットとは
運搬ロボットとは、貨物を移動させるために設計された産業用ロボットの総称です。工場や倉庫内での資材、部品、製品の搬送を自動化し、人手による作業を代替することで、生産性の向上と省人化に大きく貢献します。重量物の運搬や危険な作業環境での使用に適しており、作業員の負担軽減と安全確保にも寄与します。
運搬ロボットの種類
運搬ロボットは、カメラやセンサーなどの様々な技術を組み合わせて動作しています。ここでは代表的な運搬ロボットの種類を紹介します。
■AMR(自律型走行ロボット)
Autonomous Mobile Robotの頭文字をとって通称AMRと呼ばれているロボットです。ほとんどのAMRで、3DカメラやLiDARセンサーなどをロボットに搭載し、SLAM技術によって自律的に走行するロボットです。ガイドがなくても障害物を避けて目的の場所まで走行ができます。
■AGV(無人搬送車)
Automatic Guided Vehicleの頭文字をとって通称AGVと呼ばれています。決められたルートを走行することに役立つロボットです。日本国内では1980年代から登場しており、国内でも比較的認知の高い種類のロボットです。昔はただ磁気テープに沿って走行するだけになったのですが、今ではセンサーの精度もあがりAIとの組み合わせや搬送だけではなく保管と組み合わせて効率化をしたりより便利なAGVが多数登場しています。
運搬ロボットの使用用途
運搬ロボットは様々な場面で使われているのですが、代表的なものを以下に紹介します。
■物流業
重量物を搬送している倉庫で使用されていることが多く、ピッキングのアシストの役割で自律型搬送ロボット(=AMR)が使用されています。ロボットが指示された場所へ自律的に移動し搬送をする役割を果たします。
(例)メディカル物流で重量物搬送
ハンドリフトを使った運用からAMRを用いて搬送の自動化を行っています。作業時間の効率化と労働環境の改善がされます。
■製造業
重量物の搬送や組立工程間の部品供給など工場内のあらゆる搬送工程を自動化できます。
(例)GTP方式のAGVを使って部材を搬送
従来の練り歩きピッキングからAGVを用いて保管・ピッキング・搬送の自動化を行っています。保管スペースの圧縮と作業効率化につながっています。
まとめ
運搬ロボットは単に物を運ぶだけのロボットではありません。昨今の人口減少による人手不足の解消、生産性の向上、そして安全で働きやすい労働環境の実現に効果をもたらすソリューションです。最新の技術により、単なる搬送だけではなく搬送とピッキング、搬送と保管を並行して向上させる働きがあります。様々な工程の自動化ソリューションを持つRobowareでは、お客様の現場環境に合った適切なご案内が可能です。ハードウェアの提供だけではなく、ソフトウェア、カスタマーサポートも一気通貫で提供しているので、どこから始めたら良いのかわからない等のお悩みを持っている方は一度お問い合わせしてみるのはいかがでしょうか?こちらより無料で受け付けております。
Related Articles 関連記事