- #EC
- #OmniSorter
2023.10.23
「マルチピッキングからトータルピッキングに」仕分けを自動化したことで前後工程の作業効率も大幅改善!
佐川グローバルロジスティクス株式会社
はじめに
佐川グローバルロジスティクス様では、東大阪SRCにて、2022年3月に立体型仕分けロボットOmniSorter(オムニソーター)を2台導入いただきました。
今回は、同社 執行役員の瀬山様と、東大阪SRC 主任の大坪様に、OmniSorterを1年以上に渡り運用された中で、現場での働き方の変化や工夫されていること等、お話をうかがいました。
経営目線でのOmniSorterの効果
---- まずは瀬山様に経営目線での効果についてお話をうかがいます。OmniSorterの能力や費用対効果についてはいかがでしたでしょうか?
瀬山様:当初設計した能力値に対しては問題なく出ています。費用対効果も十分に出ています。
---- OmniSorterに満足している点を教えてください
瀬山様:省スペースであること、ヒューマンエラーが防止できること、お客様の商材に合っていること、この3点です。
今後の自動化の展望やOmniSorterに期待していること
---- 御社では物流の自動化戦略を推進されています。御社がその他に自動化を進められていることなどあれば教えてください。
瀬山様:お客様に対して全体最適の提案もあれば、部分最適的の自動化の提案も進めています。
また、中小企業のお客様も多いので、 我々がマテハンに投資して、それを共同利用できるような、プラットフォーム型の提案も今後増やしていく予定です。
---- OmniSorterに今後期待していることを教えてください。
瀬山様:1つ目は、様々な形の商品を流せるようになり、なおかつその品質が担保できるとより良いですね。
2つ目は、単品単位での投入ではなくて、お客様の発注ロット単位でまとめて投入ができるようになると良いですね。※
3つ目は、OmniSorterの前後の工程の効率化をより進められたらと思っています。
※まとめて仕分け機能は、2023年秋にリリース予定です。
---- Robowareに対して今後期待していることやご要望を教えてください。
瀬山様:やはり今以上にもっと生産性を上げていきたいです。また、天井の高さに余裕がある事業所が多いので、保管効率が上げられるようなソリューションを期待しております。
現場で行っている生産性を高める工夫
---- 続いて、現場担当の大坪様に実際の運用面でのお話をうかがいます。稼働開始から1年ほど経ちますが、現場での運用の仕方について教えてください。
大坪様:OmniSorterの作業は比較的簡単な作業になりますので、初心者でも作業をしやすくなっています。
また、後工程では検品の作業が必要なくなり、梱包のみとなりましたので、OmniSorter周りの作業は比較的初心者の方や、初めて作業を行われる方を配置することが多くなっております。
その分、熟練者が他の作業を担当することができております。
---- ロボットの性能を引き出す、生産性を高めるために現場で工夫されていることはありますか?
大坪様:稼働当初、OmniSorterでは商材のみの仕分けを行っており、後工程で送り状や納品書の発行を行っていました。
しかし、送り状や納品書の入れ間違いのミスが発生してしまったこともあり、OmniSorterで送り状や納品書の仕分けを行うようになりました。それにより入れ間違いのミスがなくなり、品質も格段に向上しました。
また同時に、前工程で送り状や納品書の発行を行うことで、これまで発生していたOmniSorterのトートとカートの紐付け作業が丸ごとなくなり、この部分でもかなりの時間を削減できるようになりました。
機械トラブルへの対応
---- 機械なのでトラブルが起こってしまうこともあると思います。 軽度なトラブルはどのように現場で対応されていますか?
大坪様:軽度なトラブルに対しては、基本的にはロボットを正しい位置に戻して、再起動するということを行っています。
対応方法については、マニュアルをいただいているので、基本的にはそのマニュアルに従って対応しています。軽度なものであれば、現場で対応することができますので、復旧にも時間がかからず、出荷作業を滞らせることもなく、対応ができています。
---- カスタマーサポートの対応はいかがでしょうか?
大坪様:いつも迅速に対応していただいています。基本的にはリモートでの対応ですが、何か作業が必要な場合には、すぐに現場に駆けつけて対応してくださいます。
仕分けの自動化により、他の工程に与えた効果
---- 仕分け作業が自動化されたことで、他の作業工程に与えた影響や効果はありましたか?
大坪様:OmniSorterは、一度に160件分の仕分けができるので、前工程でのピッキングという作業で、かなり時間を削減できています。
導入前まではマルチピッキングを行っており、最大4件までしか同時にピッキングすることができませんでした。ですが、仕分けが自動化されたことで、今では160件分を一度にピッキングすることができます。
また、後工程では検品が必要なくなり梱包のみとなったので、後工程においても初心者の方や、作業にあまり慣れていない方を配置することができています。
Latest Case Study 最新導入事例