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2025.12.01
オムニソーター導入で繁忙期でも安定稼働。人員50%削減に成功!
株式会社ナカムラロジスティクス
はじめに
消費者のライフスタイルや冷凍技術の進化など様々な要因で、冷食市場は近年拡大傾向となっています。
冷凍食品のメリットとしては、調理が早く・長期保存も可能で美味しくいただけるという使い勝手の良さが挙げられるでしょう。
その手軽な商品を早くお客様のお手元に届けるために、物流事業者はリードタイムの短い出荷を求められます。
株式会社ナカムラロジスティクス様は、水産物を中心とした冷凍食品物流サービスに強みを持つ創業100年以上の老舗国際総合物流企業です。
福岡物流センターでは、顧客からの注文数に応じて小口で出荷する「バラ出荷」業務が増加しており、人手不足の影響からくる作業効率の低下が課題となっていました。2024年末にオムニソーターを導入し、2025年3月に本格稼働をはじめ作業効率の向上が実現できています。同社、福岡事業グループの榎本様と福島様にお話いただきました。
オムニソーター導入前の課題
---- オムニソーターを導入する前の課題について教えてください。
私たちの業務は、繁忙期・閑散期と人が大きく入れ替わることが多いのですが、リピーターの方も減少し人員を集めることが難しくなったことが課題となっています。
また人員を集めることが難しいだけではなく、繁忙期に向けて人材育成を行っても日によって作業員の構成によって作業効率が大きく変わってきてしまいます。安定した作業効率を担保することも重要な課題となっていました。

オムニソーター導入後の効果
---- 様々なソリューションがある中で、オムニソーターを選定した理由を教えてください。
まず第一条件として、BtoCのバラ出荷を中心に扱っているので「間口数が多いこと」が必要でした。
また何度もシミュレーションをした結果、繁忙期・閑散期ともに安定した人員と効率性が実現できるということで選定しました。

---- 導入効果や費用対効果についてはどう感じていますか。
費用対効果に関しては、夏の繁忙期の結果をみたところ元々シミュレーションした通りの結果となっています。
ただし若干、想定した数値と違う点が出ていて、オムニソーターで商品を投入口から流す人のスピードが早いか遅いかで結果が変わってくると分かりました。結果として、投入口に商品を流す時のスピードを改善すればシミュレーション通りとなりました。
---- その他に効果を感じられたことはありますか?
大きく感じたのは人員削減の部分です。閑散期でいうと、昨年と比較して7人ほど削減し50%の人員削減ができています。この数値は、オムニソーターの運用に慣れていない時の数値ですので更に運用に慣れてきたら、数値は向上していくと考えられます。
またオムニソーター導入によって、人員を他の作業や別の現場の応援に行ってもらったりできるので、全体の効率化にも繋がっています。
運用で工夫している点や満足している点
---- 現場の運用について工夫していることがあったら教えてください。
オムニソーターの特性として、商品が薄すぎるものはあまり得意ではないと感じていますので、紙の同梱物や伝票などはクリアファイルにスライド式のレールをつけて高さを出してスキャンされやすいようにしています。
また小さすぎる商品に関しては、カゴに入れてから投入口に流すようにして商品を見失わないようにしています。

---- オムニソーターの機能で満足している点はありますか。
1つの宛先に同じ商品を仕分ける際に使用する「まとめて仕分け」機能です。この機能を使う時に表示されるオムニソーターの画面は、アイテム数や個口数が表示されるので例えば80件を超える大口出荷の際にも、間違えずに安心して使用ができます。
トラブル対応やサポートについて
---- これまでに何か大きなトラブルはありましたか?またその時の対応についてどう感じましたか。
基本はあまりないのですが、不明なエラーやイレギュラーが発生した際には柔軟かつ迅速に対応いただけています。エラー対応だけではなく、原因や対処法をしっかり教えてもらえるのでロボットの特性も理解しやすいと感じました。
実際の例で、仕分け間口のカゴが満タンになると隣のカゴに商品が入ってしまうという事象が発生したのですが、すぐに相談にのっていただき、間口に仕切りをつけることで防ぐことができました。
今後の自動化の展望

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