最終更新日:2024.06.03
公開日:2024.06.03
- #基礎知識
物流波動とは?用語の意味や具体的な解決方法を紹介
物流波動とは
物流倉庫における波動とは、キャンペーンや大々的なセール、季節要因によるキャンペーン施策などで物流量が上下する波のことを指します。波動が大きい場合は、物量の変動が大きいことを意味します。
この物流波動の変動に合わせて、人員配置や保管面積などのリソースを最適化することが大変で物流各社はこの波動対応に対処することが課題となっています。
物流波動の要因
物流波動の主な要因は、以下のように様々です。
施策:セール・広告・キャンペーンなど
時勢:災害・SNS・情勢不安など
物流波動が起こる要因は一つではなく、季節性+キャンペーン施策などの掛け合わせがあったりします。また近年では、SNSによる影響が大きくSNSで話題になると急な波動が発生することもあります。
物流波動による影響
物流各社は、波動対応に対処するために倉庫や人員、トラックなどのリソースを最大量に合わせて保有する必要があるのですが、波動が小さい時にはこのリソースを最大限活用できないので無駄なコストがかかってしまいます。
また物量が自社のキャパシティを超えるとヒューマンエラーによるミスが発生しやすくなり、配送遅延・誤出荷などのトラブルに繋がる恐れもあります。トラブルによって顧客満足度が低下し、ブランド価値も下がってしまう危険性が高まってしまうのです。
物流波動の対応方法
物流波動への対応方法はいくつかあります。ここではいくつかの例を挙げます
1、オペレーションの見直し
オペレーションも一つではなく、複数の業務のオペレーションやマニュアルを見直すことが効果的です。例えば、人員配置は最大物量の時に合わせた人員を常に配置させるのではなく、人員を多く必要になった時にすぐに応援を呼べる体制づくりを整えることで無駄なコストを抑えることができます。
業務マニュアルも、応援できた人がすぐに作業を理解できるように分かりやすいマニュアルを整備することで時間の削減にも効果的です。
2、物流拠点の最適化
物量が増えた場合、迅速に対応するために物流拠点を最適化することもひとつの方法です。拠点の分散を行えば配送までのリードタイムを短縮できるので配送遅延を防ぐことができます。
3、機器の導入
物流波動の対策として、マテハンやロボット等の機器を導入することも効果的です。物流波動が大きく特に短時間で大量の物を取り扱う場合は、機器の導入が効果的です。特に出荷業務で負担のかかりやすい、搬送、ピッキング、仕分けの工程で機器を導入すれば、作業負担軽減と迅速な物量の処理が可能になります。
4、複数業務ができる教育体制
従業員が複数の業務ができるようになれば、属人化を防いだり波動が起きた時に柔軟な人員配置ができるようになります。
5、物量の平準化
波動対応の基本とも言える、物量の平準化も重要です。セール等を控えておりピークが見えている場合は、計画的にピーク出荷日の前後に振り分けて調整することも波動対応に効果的です。
6、WMSを導入する
WMS(倉庫管理システム)を導入することで、倉庫内の情報をリアルタイムに見ることができます。管理がしやすくなるので物流波動に迅速的に対応できます。
まとめ
物流波動の要因や対策の方法はいくつかありますが、機器の導入の中でロボットがでてきました。近年、倉庫ロボットの導入で波動に対応する企業が増えています。ロボットを導入すると手作業とは異なり高速に処理するだけではなく、一定の数を処理できる時間を読めるようになります。作業時間の終わりが見えることによって、人員やリソースの活用を更に効率よく運用できるようになります。初めての倉庫ロボットパートナー「Roboware」では、様々な倉庫ロボットを扱っており、導入して終わりではない伴走してくれるサービスです。自社の課題に合わせた最適なロボットを提案可能です。他社の事例も豊富です。無料セミナーも実施しているのでまずは情報収集から是非はじめてみてください。
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