最終更新日:2025.02.17
公開日:2025.02.17
- #基礎知識
ロボットのサービス化RaaSとは何か?特徴やメリットを解説!
はじめに
デジタル活用やDX推進で、SaaSやRaaSといったIT用語が増えてきました。この記事ではRaaS(Robotics as a Service)について解説します。RaaSという略語には、他にもRansomware as a Serviceのことを指すこともありますが、ここではロボットを定額制で利用できるロボット活用サービスの特徴からメリットについて紹介します。
RaaSとは?
RaaSとはRobotics as a Serviceの略称で、頭文字をとって通称RaaS(ラース)と呼ばれています。ロボットをサービスとして提供するビジネスモデルのことを指します。
通常ロボット等の機械は購入して自社で所有・使用するのが一般的でしたが、RaaSは定額制と言われるサブスクリプション型で、ロボットを利用できるサービスになっています。ロボット本体だけではなく、メンテナンスやシステムなども一式で提供しています。
ロボットや機械の導入には多額な予算が必要で導入ハードルが高かったのですが、月額定額制で利用できることで導入ハードルがグッと下がるビジネスモデルとなります。今までロボットなどの先行投資が難しかった企業でも最先端のロボットやシステムを活用することが可能です。
RaaSを利用する3つのメリット
RaaSを利用するメリットは、大きく3つあります。
1、コストをコントロールしやすい
まずはコストの面で大きなメリットがあります。「導入コストを抑えられる・運用コストを管理しやすくなる・採用コストの削減」です。
導入コストに関しては、ロボットを一括購入し自社で所有や管理をするよりも大幅にコストを抑えることが可能です。RaaSで契約をすれば、ロボットを購入するのではなくロボット本体・システム周りをサービスとして利用するので購入より安価な価格設定となり導入コストでなかなか踏み切れなかった事業者でも利用しやすいのがメリットです。
次に、運用コストを管理できる。とは、月額制のサブスクリプション型サービスの場合であれば、契約期間中のコストの増減がないので予算を組み立てやすいメリットがあります。従量課金制であれば、使いすぎ・使わなさすぎの判断がつくのでRaaSを提供している事業者と相談して変更したりしてクイックに対応が可能です。
最後は、採用コストの削減。ロボットの活用は省人化・省力化に繋がるので人手不足に悩んでいる事業者に有効な改善策となりえます。省人化・省力化で、生産性の向上だけではなく新たに人を教育したり採用するコストを削減できます。ロボットの操作は比較的簡単で、誰でも扱えるので作業の標準化にも繋がるメリットがあります。
2、ロボットの台数を増減できる
RaaSであれば、導入スタート時はミニマムの台数で検証して繁忙期や効果が見えるタイミングが見えたら台数を増やしたり減らしたりすることができます。無駄なコストを削減して最適化を図ることが可能です。
※提供サービス会社によって契約内容が異なるので事前に確認が必要です
3、メンテナンスやサポート体制が安心
RaaSを利用すれば必要なシステムやロボットが一括して提供されるので、何かシステムで追加したい機能があった場合に、サービス提供者側がカスタマイズしやすい点がメリットとなります。基本的な使い方や新たな最新機能をアップデートするだけで使えるようになります。
万が一、トラブルがあった際にもサービス提供者側がすぐに対応できる点は、サービス利用者側の負担が軽減されるのが良い点になります。
Robowareが提供するサブスクリプションサービスとは
この章では、RaaSでロボットを提供しているRobowareの特徴をご紹介します。RaaSを提供している企業によって内容が異なるので、ご検討の際にお役立てください。
1、ロボット・ソフトウェア・カスタマーサクセスが三位一体
Robowareでは、ロボットの導入前から導入後の生産性アッププログラムまで、すべてを国内でワンストップで提供できるサービスです。
倉庫(物流)ロボットは、比較的新しい分野になるのでロボットによる自動化の効果やどんな進め方をしたら良いのか等、わからない点が多いと声をいただきます。Robowareでは稟議作成から詳細設計などのサポートも行います。導入前の不安や課題点・予算をトータルで解決できるような提案をします。
またロボットは導入して終わりではなく、導入後の操作レクチャーや生産性をアップするために日々業務改善をサポートする手厚いカスタマーサービスがあることが最大の特徴です。万が一のトラブルにも24時間365日対応しているので、現場の稼働ストップを最小限に抑えることができます。
2、独自開発のソフトウェアで開発コストを大幅カット
Robowareでは、独自開発のソフトウェア「STREAM™」をロボット本体と共に提供しています。このソフトウェアを使うことで、自社の既存のシステムと連携しスムーズな運用が実現できます。自社の既存システムの改修をほとんどすることなく、STREAM側でつなぎこみ、必要な機能をカスタマイズしていくことが可能です。この柔軟なソフトウェアは他にはない大きな特徴です。
3、様々な作業工程でのロボットの取り扱いがある
物流には多くの工程が存在します。Robowareでは、保管・搬送・ピッキング・仕分けと各工程に適したロボットをラインナップとして揃えています。ここでは代表的なロボットを簡単に紹介します。
■AGV(棚搬送型ロボット)Mushiny T6シリーズ
入出庫をスムーズにするのみならず、保管効率を大幅にアップする棚搬送型ロボット。人ではなくロボットが棚ごと持ってきてくれるので作業者の負荷も減少させてくれます。
■AMR(自律走行型ロボット)Flex/Maxシリーズ
Robowareが取り扱うAMRは、重量物を搬送できることが大きな特徴です。搬送だけではなくピッキングアシストをしてくれたりと1台で多様な働きをしてくれるロボットです。
■立体型仕分けロボット オムニソーター
Robowareの仕分けロボットは立体型なので省スペースで高速仕分けをしてくれます。従来の平面型やコンベア型と比較すると圧倒的なスペース効率で倉庫面積も有効に活用できるロボットです
Robowareの導入事例
■導入事例1:株式会社ZOZO
従来の方法で運用改善だけでは効率化に限界があったことと作業者への負荷を軽減させるために立体型仕分けロボット「オムニソーター」を導入
結果として、作業効率は120%以上の成果を出すことに成功。加えて大きな課題となっていた作業者への負担軽減にも貢献することができた事例です。
まとめ
RaaSによって最新のロボットを導入しやすい環境となってきました。ロボットを導入するだけで運用が改善するのではなく、一緒に運用改善を伴走することによって作業効率があがっていきます。スモールスタートして効果が見えてきたらロボットを増やすことで庫内全体の効率アップに繋がります。はじめて倉庫の自動化をする方に安心できるサポートが揃っているのはRobowareならではの特徴です。まずは、資料請求だけでもお気軽にご相談ください。
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