お問い合わせ

最終更新日:2024.08.20

公開日:2024.08.20

  • #基礎知識

マルチピッキングとは?メリットと他の手法との比較

1. はじめに

はじめに

物流倉庫で行われるピッキング作業。ピッキング作業には様々な手法があります。ここでは、マルチピッキングについて紹介していきます。他にも代表的な手法でシングルピッキング、トータルピッキングがあります。

この2つの手法についてはこちらの記事をご参照ください。

マルチピッキングとは

マルチピッキングとは、複数のオーダー分をまとめてピッキングしながら、仕分け作業も同時に行う手法です。シングルピッキングとトータルピッキングを併用した作業方式です。

このピッキング方式の主な流れとしては以下のようになります。
1、オーダー単位で段ボールやオリコンを用意し、ピッキングカード等に載せます
2、商品をオーダー毎に順番にピッキング
3、商品をオーダー通りに用意した段ボールやオリコンに収納

以下のオーダー例で考えてみます
multipicking.png

■マルチピッキングの場合
オーダーA・オーダーBの段ボールを予め用意し、それぞれの箱に必要なオーダー分を入れていきます。

一度にピッキングと仕分けができるのですが、入れ間違いでミスが発生しやすい環境です。

■トータルピッキングの場合
トータルピッキングの場合は、「りんご3個・みかん4個・もも4個」をピッキングして、その後に仕分け作業をします。

マルチピッキングの目的

マルチピッキングの主な目的は、作業効率の向上・人件費の削減が挙げられます。近年ECによる発達で個人宅配送が急激に増加しています。それに伴って物流倉庫では、早く・正確に出荷をしなければなりません。
マルチピッキングは、このような早く正確に出荷しなければならない状況に有効的な手法と考えられます。

マルチピッキングのメリット

■作業効率をアップできる
物流倉庫の多くは、1つのオーダーに基づき必要な個数をピッキングしてくるシングルピッキングを活用してきましたが、広い倉庫を歩き回らなければならなく、商品位置などは経験値によって差もあり作業者負担が大きい手法でした。倉庫内の往復も多く非常に非効率な場面が多いです。
マルチピッキングであれば、複数のオーダーをピッキング・仕分けと同時に行うことができるので作業効率がアップします。

■コスト削減
出荷数が多いほど、出荷時間に間に合わせるために多くの作業者が必要になります。多くの作業者を雇うことで人件費のコストがかさみます。しかし、マルチピッキングであれば、ピッキング人数を少し減らすことができます。

以上のようなメリットがありますが、デメリットもあります。
複数オーダーのピッキングと仕分けを同時に行うので、予め用意したオーダー毎の段ボールやオリコンに入れ間違いが起こるリスクが高いです。発注したものと異なるものが届いてしまった場合、重大なクレーム、企業信用を失ってしまうので注意が必要です。

まとめ

ピッキング方式には様々な種類があります。業務環境・商材にあわせてピッキング手法を検討する必要があります。また作業者による人手に頼る作業となるので、負担があまりかからない工夫も併せて検討が必要となってきます。労働力不足や働きやすい環境づくりには、自動化の戦略も視野に入れておくと良いでしょう。

Roboware導入事例

Robowareのロボットを導入頂いた企業様の事例集です。どのような活用方法で効果があがっているか確認ができます。

詳細はこちら

Related Articles 関連記事

まずはお気軽に
お問い合わせください

Robowareにはお客様の課題にお応えする
多種多様なロボットと専門家がいます

Q&A よくある質問はこちら 詳しく見る