最終更新日:2024.08.08
公開日:2024.08.08
- #基礎知識
シングルピッキングとは
はじめに
この記事では、物流用語として使われる「シングルピッキング」について説明していきます。トータルピッキングとの違いも紹介しています。
◤あわせて読みたい◢
ピッキングとは
そもそも「ピッキング」とは何のことを指しているのでしょうか?ピッキングは、出荷指示をもとに保管場所から商品を取り出し集めてくることを言います。このピッキングの方法にいくつかの種類があるのです。
シングルピッキングとは
シングルピッキングは、1つの出荷オーダーごとに保管場所から商品を取り出す作業のことです。摘み取り式やオーダーピッキングとも呼ばれます。
シングルピッキングは、商品を取り出す作業と仕分け作業が同時に行われる物流現場ではよくある基本的な作業です。
シングルピッキングのメリット
シングルピッキングのメリットはいくつか挙げられます。
1、作業精度が高い
必要なオーダー通りに取り出す作業なので作業がシンプルでピッキングミス等が起こりにくいです。ハンディー等を使って更に精度を高めることが可能です。
2、教育の時間を短縮できる
作業自体はシンプルなので、初めて作業にとりかかる方でも簡単に行うことができます。作業者への教育の時間も少なくできます。
3、出荷までが早い
シングルピッキングは、ピッキング後の仕分け作業が不要で検品・梱包・出荷が1オーダー毎に簡潔するので出荷までの時間が早くなります。
シングルピッキングのデメリット
1、作業者への負担が大きい
1オーダー毎に、保管場所と梱包場所への往復が発生するので歩行距離が長くなり作業者への負担が大きいです。オーダーが100件あれば100往復必要となります。
2、効率が悪くなりやすい
同じ商品を複数人でピッキングする場合、商品棚が混雑したり前にいる作業者のピッキングが終わるまで待機しなければなりません。また作業者の混雑を避けるために通路幅を広くすると倉庫内のスペース効率が悪くなる原因にも繋がります。
まとめ
物流現場において、ピッキング作業1つとっても様々な方法があります。自社の取り扱う商品や倉庫スペース作業者さんの人数などによっても考え方が変わってきます。特性に合わせたピッキング指示が必要不可欠となるでしょう。

Related Articles 関連記事