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最終更新日:2024.02.06

公開日:2024.02.06

  • #基礎知識

冷凍倉庫の自動化とは?食品物流で導入するメリット

1. はじめに

はじめに

冷凍食品事業は、個人向けの商品だけではなく業務用も含め市場が伸びています。ECの発達により冷凍食品を手軽に購入できるようにもなりました。その背景もあり、多品種少量化が進み食品物流の倉庫作業の改善が必要となってきています。この記事では、昨今の食品物流の状況と自動化の成功例を紹介します。

食品物流の現状

食品物流に限った話ではないですが、物流業界は深刻な人手不足が課題となっています。超高齢化社会による若年層の労働力不足で人材の確保が厳しい状況です。更に2024年問題と言われるトラックドライバーの労働時間に上限が設けられ、それを取り巻く環境に大きな影響を及ぼしています。
国内貨物の90%はトラックによる輸送で食品物流に関わるトラックドライバーは、他の品目と比較して長時間労働の実態が明らかになっています。これまで以上にドライバーへの荷物の引き渡しを早くしなければならないことが分かります。食品物流を存続させるためには、ドライバーの労働時間短縮を見据えた倉庫の生産性向上と効率化が求められます。


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参考:国土交通省「食品に係る物流効率化の手引」より抜粋

冷凍倉庫の自動化とは?

それでは冷凍倉庫の生産性向上と効率化のために何が必要となってくるのでしょうか?その一つが倉庫の自動化(機械化)です。冷凍倉庫の自動化には大きく2つの方法が挙げられます。

1、冷凍自動倉庫
倉庫全体を自動化している倉庫のことを指します。冷凍倉庫内全体が保管・搬送・ピッキング・仕分けなどの作業が自動化・機械化されています。倉庫に合わせて完全カスタマイズされたものなので大規模な工事やオペレーション変更が発生します。

2、倉庫ロボット
倉庫ロボットは、前述と同様に自動化をするのですが、倉庫全体ではなく倉庫内作業の一部を自動化する方法です。例えば、搬送作業のみ、仕分け作業のみを自動化するといった活用ができます。

冷凍倉庫自動化のメリット

冷凍倉庫を自動化することで、様々な観点からメリットが生まれます。

■労働環境の改善
冷凍倉庫は、マイナス20℃の中で作業をしたりするので一般的な物流倉庫と比較すると過酷な労働環境になりやすいケースが多いです。作業を自動化、機械化することで作業員の負担を軽減させることができるようになります。EX(Employee Experience)の観点からも、従業員の心理的、身体的なケアを含め業務を通じて起こる経験すべての満足度を高めることで人材の流出を防ぐことにも繋がります。

■生産性の向上
冷凍食品の普及などの背景から多品種小ロットや多頻度納品で高いレベルでの品質を求められる食品物流。物量が増えて、かつドライバーの労働時間上限の影響もあり出荷までの時間短縮も求められます。今までは作業者の経験値によって作業進捗に変動が発生しますが、自動化をすれば誰でも一定の生産性を出せるようになります。作業者に依存することなく業務を進行できることで、作業計画が立てやすく常に高い生産性を維持できるようになります。

■省人化して効率アップ
超高齢化社会の影響で労働力が不足していくのが明らかです。今まで以上に人材確保が難しくなるので、自動化(機械)と人が協働しながら効率アップと生産性向上が必要です。自動化により作業工数と時間を短縮が可能になるため限られた人員でも作業効率が上げることができます。

自動化で成功した事例

ここでは実際に自動化を導入し成功した事例を紹介していきます。

事例概要
・大手外食チェーン向けの業務用食品の保管・配送
・ボイスピッキングと倉庫ロボットの併用
・30%の時間短縮に成功
オムニソーターという仕分けロボットを導入

九州を拠点に3PL事業を展開している株式会社エイシンでは、業界に先駆けて自動化による生産性向上に挑んでいる企業です。食品物流特有の多品種小ロット、多品種多頻度納品と倉庫内作業の自動化が急務でした。 同社では作業負荷の大きいピッキング・仕分け作業を倉庫ロボットとボイスピッキングの併用で30%以上の作業時間短縮に成功しています。自動化によって「人を減らす」のではなく「一人ひとりの生産性を上げる」ことが実現できています。



詳しくはこちら:株式会社エイシンの成功事例

自動化におすすめなサービス

それでは、冷凍倉庫を自動化するためにはどのようなステップを踏むのが良いのでしょうか?実際に冷凍食品物流で実績のある「Roboware」をご紹介します。
Robowareは、日本の倉庫に適した様々な倉庫ロボットを提供しているサービスです。導入前のサポートから導入後の保守管理など一気通貫で提供しているのが特徴です。具体的に導入前は、費用対効果のシミュレーションから社内稟議のサポート、実際の機械で自社の商材をテストしたり入念な導入前検証ができます。導入後は、業界では珍しく手厚い24時間365日のサポートで万が一の時も安心で、導入して終わりではなく更に効率化やコスト削減に繋がる提案もしてくれます。またロボットを動かすためのシステムもサービス内で提供しているので、新たにシステムをつくる煩わしさもありません。まずはサービス資料を確認することをおすすめします。

まとめ

高い品質を求められる冷凍食品の物流倉庫ですが、自動化をすることでこれまで以上の生産性や効率化が見込めます。実際にRobowareでは冷凍食品の成功事例だけではなく他の業種でも多くの事例があるのでノウハウが多く様々な問題を解決できる提案をしてくれます。冷凍食品の作業効率化にお困りの方は、お問い合わせフォームにてお気軽にご連絡ください。

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