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最終更新日:2021.10.24

公開日:2021.10.24

  • #レポート

【セミナーレポート(1/2回)】中国の最新トレンドを現地CEOが語る!HCロボティクス社 共催セミナー

1. はじめに

はじめに

Robowareは、2021年7月29日に「オムニ・ソーター」などを開発する中国のHCロボティクス社を迎えて、オンラインセミナー「中国の最新トレンドを現地CEOが語る!」を開催しました。
当日のセミナー内容を、連載2回のレポート形式でお届けいたします。

セミナー開催の背景

物流業務は複雑化しており、それに伴い倉庫の自動化を進めてオペレーションを最適化する取り組みが企業にも求められるようになっています。なかでも倉庫ロボットの導入は、現場の業務効率化に非常に有効だといわれています。

そこで今回は、HCロボティクス社に中国倉庫の現状や課題、自動化ソリューションによる解決策などをお話しいただきました。

HCロボティクス社の概要

司会:本日のセミナーですが、RobowareのパートナーであるHCロボティクス社 CEOのJayさんにご登壇いただき、中国の物流に関する最新トレンドをご説明いただきます。

まずは、簡単にHCロボティクス社のご紹介をさせていただきます。
HCロボティクス社は2017年に中国で設立された倉庫ロボットのスタートアップで、省スペースで高速度かつ高密度な作業・保管ができる倉庫の自動化ソリューションを取り扱っております。三菱商事が提供する倉庫ロボットサービスRobowareでは2021年5月にHCロボティクス社の仕分け機オムニ・ソーター (Omni Sorter) の販売を開始しており、2021年度内には姉妹製品で高密度なケース保管や順立てができるオムニ・ストレージ (Omni Storage) の販売も開始予定です。

今回のセミナーには、HCロボティクス社の総代理店でRobowareのパートナーでもあるブリッジタウン・エンジニアリング株式会社の渡邊社長にもご参加いただいています。それではまず、HCロボティクス社のJay CEOから、「中国の最新トレンドを現地CEOが語る」と題してご講演いただきます。

セミナー概要

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HCロボティクス社:本日は中国の物流の現状に加えて、私たちの製品についてもお話ししたいと考えています。まずは、画面に表示されているスライドをご覧ください。

こちらが本日のアジェンダです。中国の倉庫自動化のトレンドについてお話しした後、HCロボティクス社の製品についてご紹介します。

私はHCロボティクス社のCEOを務めており、アメリカのオハイオ州立大学で博士号を取得しています。マカオ大学で教員として教壇に立った後、2013年にHCロボティクス社を設立して倉庫自動化システムの開発を行っています。

早速ですが、まずは「中国における自動化のトレンド」の概要についてお話し、全体像として「なぜ中国の倉庫自動化が必要なのか?」を皆様にお伝えします。中国の物流業界においては「エコシステム」という考え方が非常に重要な役割をもっています。「エコシステム」において重要な役割を担うのは、機器のメーカーだけではなくエンドユーザーや倉庫のオーナーなど、物流に関わるすべての人々です。

その後、当社の製品についてご紹介いたします。当社が取り扱っているロボット製品は、非常にイノベーティブで革新的なものです。中国では倉庫自動化ロボットの一種として販売している製品で、他社にはない非常にユニークなものになっています。
他に取り扱っている製品のひとつとして「オムニ・ソーター」というものがあり、この製品は倉庫内の多種多様なアイテムを仕分けする場所として活用されています。加えて、商品のピッキングや返品作業などにも対応しています。中国においてはオムニ・ソーターが大変人気を集めており、中国同様に日本の倉庫のオペレーションにも適応できる製品だと自負しております。
オムニ・ソーターをご紹介した後、最後に「オムニ・ストレージ」という製品についてお話します。

中国における物流の課題と倉庫自動化の重要性

中国では、労働力の減少や地価の上昇によって物流自動化の必要性が高まっています。中国では人口が多いにもかかわらず、2013年以降、労働人口が減少に転じています。また、少子高齢化により、日本と同じように中国も労働人口の減少に悩まされています。
さらに若年層が「物流現場で働きたくない」と考えている問題もあり、物流業よりもアプリと連動したタクシーやデリバリー業のほうが高い人気を集めています。実際に物流現場で働いているオペレーターなどにも話を聞きましたが、「今働いている倉庫よりも他のところで働きたい」という希望をもっている人が多いようでした。

さらに、中国では地価が上昇し続けているという課題もあり、商業施設もこの10年で50%以上上昇しています。地価が上昇すると、倉庫のオペレーションコストも上昇します。

技術の進展によって、10年前に比べると現場の業務を成り立たせるために、よりハイスペックな倉庫が求められるようになりました。ハイスペックな倉庫は需要が高く、地価も自然と高くなります。
高騰し続ける地価に対して、私たちは「物流技術を使ってどのようにコストの問題を解消するか」が重要な問題であると考えています。加えて自動化の範囲も重要で、倉庫内だけでなく工場全体の自動化も必要になってきていると考えます。

前半まとめ

司会:前半では、本セミナー開催の背景からHCロボティクス社の概要、そして中国における物流や倉庫の課題についてお話しいただきました。後半では、具体的な解決策や倉庫のエコシステムなどより一歩踏み込んでお話しいただきます。

HCロボティクス社が提供する「オムニ・ソーター」は、実証現場に皆様を無料でオンライン上でお招きし、現場を視察して頂く「オンライン視察会」で稼働している姿をご覧いただくことができます。ぜひ、ご興味のある方はお申し込みください。

【定例開催】倉庫に行かずに視察!倉庫ロボットオンライン視察会
https://roboware.ai/seminar/online-seminar/

(連載2回目に続く)
【セミナーレポート(2/2回)】中国の最新トレンドを現地CEOが語る!HCロボティクス社 共催セミナー

稟議・配布用に | 事例集PDFはこちらから

Robowareを導入いただいた企業様の中から、OmniSorterとRanger GTPの事例を3社ずつご紹介いたします。

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