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最終更新日:2025.10.08

公開日:2025.10.08

  • #基礎知識

自動倉庫とは?導入メリットや注意点を紹介

はじめに

自動倉庫とは、倉庫作業をロボットやシステムが自動で行う倉庫のことです。入出庫・保管・搬送などの作業を自動化できるので効率的な作業ができます。
この記事では「自動倉庫とは?」の基本的な用語解説から導入までの費用や導入メリット、注意点などを詳しく紹介していきます。物流業務でどこから自動化をしたら良いのか分からない方は是非、参考にご確認ください。

自動倉庫とは

自動倉庫とは、入荷から出荷までの物流業務をロボットやシステムによって自動化した倉庫のことです。 人手による作業と比較して、効率的かつ正確な物流業務を可能にします。

物流業務には、様々な工程があります。例えば、入庫・保管・ピッキング・仕分け・梱包・出庫です。これらの業務を一部もしくは全てを機械やロボットで自動化することが可能です。「自動倉庫」ひとつとっても、自動化する工程は多様にあります。

また、ロボットによる自動化だけではなく「倉庫管理システム(通称:WMS)」を導入し、商品の入出庫や在庫管理をリアルタイムに管理することも自動倉庫の1つです。少子高齢化による労働人口の減少、最低賃金の上昇で人件費の高騰が今後、加速することが予測されています。そのため、自動倉庫は将来の労働力不足に備えるために、必要な設備投資となります。

※参考資料
少子高齢化による人口の減少について
内閣府「令和6年版高齢社会白書(全体版)(PDF版)」

自動倉庫で自動化できる工程

入庫 荷物を所定の場所に収納する作業
保管 入庫した荷物を保管する作業
ピッキング 荷物を出荷するために保管場所から取り出す作業
仕分け 荷物を配送先に分ける作業
梱包 段ボールに入れたり封緘したりする作業
搬送 入庫・ピッキング・梱包・運送会社への引き渡し場所などの各種作業場所へ荷物を移動させる作業
これらは一般的な倉庫内作業ですが、多くの人手によって作業が行われているのが現状です。これらの工程を自動化することで、省人化しながら効率的な作業を実現できます。

自動倉庫の種類

自動倉庫には荷物のサイズや重量によって様々な種類があります。ここでは、代表的な自動倉庫システムについて紹介していきます。

■パレット型
パレット型自動倉庫は、その名の通りパレットに積まれた荷物を保管する自動倉庫です。重量物を保管できるので、製造業の原材料保管や大型商品の保管に適しています。背の高い棚に保管をするので、保管スペースも圧縮することができます。高さ30メートルを超える大型タイプもあります。
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■ケース型
パレットより小さい荷物を保管する自動倉庫です。コンテナやトレー、段ボールを使用して商品を保管することが多く、軽量で小型の商品を頻繁に出し入れする現場に適しています。
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■ロボット型(AGV/GTP)
前述したような固定の場所で大掛かりな機械を設置するのではなく、無人搬送車(AGV)を活用したシステムがあります。これらのロボットが移動し、棚を運搬します。棚は比較的、柔軟に可変ができるので様々な形状の商品を多数扱っている現場に適しています。
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自動倉庫の選び方やメリット

自動倉庫は大きな設備投資となるので自社の環境やニーズにあったものを選定することが重要です。金額や工期だけで決めてしまうと失敗してしまうのでここでは選び方のポイントについて紹介していきます。

■荷物の特性、オペレーションの分析
自動倉庫を選定する時に最も重要なポイントが自社の取り扱う荷物の特性です。多品種小ロットで入出庫が頻繁にあるのか、もしくはパレット単位の大型のものか、商品のサイズに長尺物なども多数含まれているかを確認しながら、どのくらいの処理能力が必要なのかを考える必要があります。効率的にすべき作業、商品の特性をまずおさえることです。

■スペースを考慮した設計
自動倉庫を設置するにはスペースが必要です。スペースをどのくらい圧迫するのか、床面積だけではなく天井高などもチェックします。また、スモールスタートができるAGVタイプであれば将来的に拡張も可能なので、事業の成長に伴って拡張ができれば投資コストを抑えたり、投資対効果が得られやすくなります。

■ベンダー選定
自動倉庫の導入には半年、1年以上と長いプロジェクトになります。現状分析から見積もり、効果のシミュレーション等を入念に行う必要があるので、複数のベンダーに相見積もりをとり慎重に比較検討をしましょう。特に既存のシステムと連携できるかどうかは非常に重要な判断ポイントです。自動倉庫は既存のシステムと機械やロボットを連携することによって効果を最大化できます。システム連携がうまくいかない場合、新たにシステムの開発や開発期間・費用がかかって労力や予算が莫大に膨れる可能性もあります。

これらのポイントをおさえながら、自動倉庫の導入するメリットは、「作業効率の向上」だけではなく「作業ミスの削減」と「人件費の削減」にもつながります。人件費は、冒頭に記載した通りで今後は最低賃金の上昇、人口の減少で働き手を増やすことが困難な課題となります。中長期的に事業戦略を考える上で、自動倉庫の導入(工程の自動化)は重要となってくることは間違いないでしょう。

製造業での活用事例

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株式会社LIXIL
ユニットバス部材の保管・搬送・ピッキング

建築材料・住宅設備機器最大手の株式会社LIXIL様では、作業を自動化することによって省力化、在庫エリアのスペースを有効活用するためにAGV型の自動倉庫を推進しました。結果として、労働力とスペースの40%削減に成功して、導入前の課題をクリアすることができました。
AGVを使った自動倉庫は、需要変動にも対応しフレキシブル性が高いので無駄を少なくできる点を高く評価頂いています。
株式会社LIXIL様が導入した機器は、AGV(ロボット)が棚を作業者の手元まで運搬し、必要な部材を作業者に指示し、作業者がピッキングするものです。(棚搬送型ロボット)作業者が倉庫を歩き回る必要がないので、肉体的負担の軽減の効果もあります。ピッキングする時間も大幅に削減できるので、全体的に作業効率化へとつながる自動化の方法です。

まとめ

様々な業界の物流自動化を手掛けているRobowareでは、現場調査・分析から、導入サポートやソフトウェア連携、運用保守までをトータルでサポートするサービスです。ソフトウェアを自社開発しているので、既存のソフトウェア連携がスムーズにできる点が大きな強みです。自動化機器を導入して終わりではなく、運用を最大化できるよう伴走してサービスを提供しているので高い費用対効果を得ることができます。相談は無料なので、まずはこちらからお気軽にご相談ください。

■よくある質問
Q1.棚搬送型ロボットとはなんですか?
A1.アイテムが格納されている棚が保管スペースに待機しており、ピッキングの際に必要なアイテムが入っている棚が作業者の手元まで搬送してくれるロボットです。

Q2.格納できるアイテムサイズは決まっていますか?
A2.棚のサイズは、大・中・小と設定できるのでお客様のご要望に合わせて設計が可能です。細かいパーツから長尺もの等の大きなものも格納できます。

Q3.1つの棚に1つの荷主のものしか格納できないのですか?
A3.いいえ、複数荷主のアイテムを格納することが可能です。

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