
最終更新日:2025.11.18
公開日:2025.11.18
- #基礎知識
ピッキング作業でのミスとは?改善方法を紹介
はじめに
物流工程の一つである「ピッキング作業」では、どのようなミスが多いのでしょうか?
この記事では、ピッキング作業でミスが起こりやすい代表的な原因から予防、改善する方法を紹介していきます。物流倉庫での効率化を考えている方は是非、参考にご覧ください。
ピッキング作業でミスが発生する要因
ピッキング作業で起こりやすい代表的な原因は以下の通りです。
ピッキングリストに記載されている情報が多すぎて、見間違いによるミスです。
2.似た情報があることによる間違い
品番や商品の見た目が似ていることで取り違えてしまうミスです。
3.情報の混同による間違い
ピッキングする商品が連続して似ている商品を扱ったりすることで混同してしまうミスです。
4.経験による間違い
作業に慣れてしまい、情報を逐一確認しなくなる、思い込みによって間違えるミスです。
ピッキング作業は、同じような商品を何時間もピッキングするので集中力が切れて間違えやすい工程です。原因を突き止めて、防ぐことができればミスを減らすことが可能です。
ピッキングミスを防ぐ方法
ピッキングミスを改善するには、現場の整理整頓、作業プロセスの見直し、デジタル等のテクノロジーを導入することが効果的です。
ピッキングリストは、作業者に的確にわかりやすく表示させなければなりません。したがって、不要な情報は削除して見やすくすることが重要です。品番・数量・ロケーションをわかりやすく表示させましょう。 また、棚番も記載する数字は大きくしたり、みやすい位置に配置したりすることで見間違いをぐっと減らすことができます。
2.ロケーションと保管方法を工夫する
外見の似ている商品が近い位置で保管されていると、見間違うリスクが高くなります。ピッキングは、品番で探すことが前提ですが、どうしても視覚的に入るものも情報として認識してしまうので、離れた位置に保管して工夫をしましょう。 特に経験を積んだ作業者ほど直感的に判断をしてしまい間違えてしまうことがあります。倉庫の保管状況も、綺麗に整理整頓された状態を保つようにしていきましょう。
3.品番の付け方を工夫する
品番の見え方にも工夫をすることでピッキングミスを減らすことが可能です。例えば、「R-567212」「R-567213」のように下一桁のみが異なり、連続した数字を使うこと。「EE8945」「EF8945」と似たようなアルファベットを並べてしまう等、瞬時に判断しにくい品番は避けるべきです。 また「0(ゼロ)」「O(オー)」なども見間違えやすいので、なるべく使用しないようにするなどの工夫をしましょう。
ピッキングミスを防ぎ正確性を向上させる方法

前述のようにピッキングミスを防ぐ方法は複数ありますが、自動化やロボットを活用するとミスを防ぐだけではなく、効率も上げることができます。
例えば、ハンディターミナルでバーコードを読み取りピッキングする方法であれば、目検ではないので読み間違いを防ぐことができます。
その他には、Goods To Person(GTP)と言われるロボットは、ピッキングに必要なものを作業者の元へ運ぶロボットで、作業者が倉庫を歩き回る必要がなくなる方法もあります。
実は、ピッキング作業の7割以上が歩行時間に取られているといわれ、GTPであれば歩行がなくなるので効率も劇的に向上すると言われています。
まとめ
ピッキングミスを改善する方法は、現場の見直しとデジタルを活用した自動化の両方向で工夫をしていくことが効果的です。実際に、テクノロジーを活用してピッキングミスを改善した事例があります。
住宅設備機器大手の株式会社LIXIL様では、棚搬送ロボットを導入し、省人化とピッキングミスの改善に成功しました。また在庫スペースも圧縮することができたので現場の整理整頓、最適化にも影響があったようです。事例の動画もあるのでぜひこちらからご覧ください。

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